世界最古の食糧保存方法

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かつて冷蔵庫がなかった時代、食料を長期保存する方法として思い浮かぶのは、干物、燻製、発酵、塩漬けや酢漬けなどの漬物、ジャムなどの砂糖漬けではないでしょうか。ところが、国が変わればいろんな方法があるもので、イギリスやアイルランドでは泥炭地(ピート)に埋めるという方法があったようです。

 

泥炭地とは、寒くて湿っているため枯れた植物の腐敗分解が進まず、植物の死骸と泥が粘土のように堆積した土地のこと。日本では北海道などにあります。泥炭はその名の通り可燃性なので、切り出して燃料として使われていました。

 

2013年にアイルランドの泥炭地からは、5000年前のバターのようなものが発見されました。高さ約60cm、幅約30.4cmの木製容器の中に、動物の乳や動物性脂肪からなる45.3kgもの蝋質のものが入っていて、ボグ・バターと呼ばれています。

 

人類による最古の食糧保存方法のひとつと考えられており、酸性度が高く酵素含有度が低い泥炭地の低温に守られ、発掘当時はまだ乳製品特有の匂いがあったのだとか。氷河に閉じ込められたマンモスや琥珀の中の昆虫のように、泥炭地も自然のタイムカプセルになるんですね。

 

なので他にも、金属の刀剣や盾、8001000年前の革装の旧約聖書、青銅器時代の村がまるごとひとつなど、いろいろなものが発見されています。ニュージーランドの泥炭地では、3000年前のカウリという針葉樹の幹が発見され、中には5万年前と推定される例もあり、保存状態が良いため乾かして家具に加工されることも多いそうです。

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  • 2018.11.30 Friday

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